もちつきを実際に行ったときの人数とおもちの量を具体的にシュミレーションして、計画を立ててみましょう。
おもちの量は参加者の年齢や体格により異なります。状況により加減してください。
町内会など大人数のイベント・もちつき大会編
100人以上の大人数のもちつきイベントの計画を立てます。さまざまな状況があるので、ひとつの例として参考にしてください。
1)もちつき大会の内容を決めます。
・薪を燃やしてもち米を蒸す。
・お餅以外の食べ物はなし。
・その場で食べきり、持ち帰りはなし。
・おもちの食べ方はあんこときなこ。
2)もちつき大会の内容や参加者を決めます。
・人数は200人とします。
・町内会を想定して参加者の年齢は様々とします。
3)もち米の量を決めます。
町内会などでは100人当たり、餅米10kgをついているところが多いようです。
今回は200人なので餅米20kgを用意します。
※あんこやきなこの量は資料がありません。申し訳ありません。
4)餅つきに掛かる時間を計算します。
臼の個数と蒸し器の段数で、餅つきに要する時間を計算できます。
・ つく回数を計算します。今回は一臼で2kgつくことが多いようですから、
20kg÷1回につく量2kg=10回つきます。
・セイロを1段蒸すのに掛かる時間は50分とします。
※餅米の状態などにより蒸し時間が異なります。蒸し時間は目安とお考え下さい。
餅つきの時間を計算する式
1段の蒸し時間×最初の1回+(1段の蒸し時間÷セイロの段数)×(つく回数-最初の1回)
例1・臼1個、蒸し器2段の場合
・2段目は25分後に追加します。蒸し上がったセイロはすぐに蒸しはじめます。
・最初のもちつき1回目は蒸しはじめてから50分後、 2回目から以降は25分後に1回もちつきができることになります。
1回目…50分
2回目…25分・合計時間75分(1時間15分)
3回目…25分・合計時間100分(1時間40分)
4回目…25分・合計時間125分(2時間5分)
↓
10回目…25分・合計時間275分(4時間35分) 掛かることにとなります。
式で計算すると
50分×1回+25分×9回=275分=4時間35分 となります。
例2・臼1個、蒸し器3段の場合
・2段目は17分弱(16.6分)に追加、同様に3段目はさらに17分弱の時間で追加します。
・最初のもちつき1回目は蒸しはじめてから50分後、 2回目から以降は17分弱(16.6分)後に1回もちつきができることになります。
式で計算すると
50分×1回+16.666・・・分×9回=約200分=3時間20分 となります。
例3・臼2個、蒸し器2段が2セットの場合
臼1個当たり5回つき、蒸し器1セット当たりも5段蒸すことになるので
50分×1回+25分×4回=150分=2時間30分 となります。
例4・臼2個、蒸し器3段が2セットの場合
臼1個当たり5回つくことになるので
50分×1回+16.6分×4回=約116分=約1時間56分 となります。
5)餅つきに掛かる時間を考えて、当日の予定立てます。
準備や片付け、食べる時間を考慮して当日の予定を立ててください。
自治会のもちつき大会は午前中にはじめて、昼過ぎに終わるところが多いようです。
6)事故や食中毒にはご注意を。
・手をよく洗うなど食中毒にご注意ください。ノロウイルスなどに感染している方がいると、その場で感染が広がることがあります。体調の悪い人は参加をお断りしてください。
・火を扱うので、係を決めて絶対に火から離れないでください。子供などの火傷、火事には十分ご注意ください。
7)イベントではその他多くのことが…。
開催場所の決定や薪を使えるかどうか、テントや椅子・テーブルの手配など多くのことを決めなくてはなりません。担当の方はがんばってくださいね。